山 域: 四王寺山
日 時: 2019年11月30日(土)
天 気: 晴れ 気温:14℃
参加者: 9名(男性5名・女性4名)


キャプチャ


なんだかあっという間に夏が過ぎて、冬の足音がひしひし聞こえてきました。
秋はいったいいつやってきて、いつ過ぎていこうとしているのか……。

そんなわけで青空広がり晩秋燻る四王寺山をたっぷり堪能してきました。

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とにかくこの日は良い天気。
朝9時すぎにはみんな集まって準備体操を終えて出発開始!

今日のメンバーには先月入会されたばかりの方もいらっしゃり、なんだか新鮮です。


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今年はストンと寒くなったおかげで、紅葉もいっせいに……というわけではなく、木によっても色づきが違います。

それがまた緑から黄色、赤と何とも言えないグラデーションとなって良い感じです。


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気温は16℃。
とまっていると薄ら寒く、あるいていると厚着だとちょっと暑い。

ミッドレイヤー1枚だと、汗もかかずにとっても気持ちよくて、なんだかどんどん足が進んでしまいます。

四王寺の山はどこも登山道がよく整備されていて、歩きやすい山道。
岩がごろついているところも全くなく、やわらかな足の感触のせいもあるでしょうね。

ほんとうに気持ち良いですね。
歩いていて登山を満喫ができる感じです。

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ほどなくして岩屋城跡につきます。

今日は空気がとても澄んでいて、左から砥石山~若杉~宝満・大根地山、古処山、釈迦ヶ岳、
基山、九千部、蛤嶽、背振、金山、井原山、雷山、可也山、柑子岳と、福岡の山々が一望できました。

こんなにいい天気なのもめずらしーねー、みんなの顔もどこかさわやかです。

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そこから、四王寺山のすり鉢状のフチ縁に築かれた土塁にそって歩みを進めていきます。

古くは、白村江の戦いの後の唐、新羅からの侵攻の防衛、戦国時代は山城とし戦乱の舞台となりました。
歩く度にそこかしこに遺構が点在していて本当に歴史を踏みしめているなぁと言う気持ちです。

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11:50、すり鉢で言えばちょうど底の部分、四王寺県民の森に到着。

ここでお昼ご飯をいただきます。

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それにしても四王寺山は魅力的な山容をしていますね。
完全にカルデラなんですが不思議と火山だったとかそういう言及を目にしません。

ただ、この形はまさに自然の要塞。
日本で一番古い城とよばれるのも納得です。

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(Photo by Katakoda)


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おっと、秋の風情を心にしみこませることもわすれてはいけません。

もみじ谷周辺は紅葉の具合が良く、みんなあちこちでシャッターをきりまくります。

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(Photo by Katakoda)

ここで記念撮影を1枚。
イタリア帰りのIさんは50年前のニッカボッカと革靴をまとっての晩秋散策。

いやぁ。いろいろと歴史を感じるなぁ。

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実はこのブログを書いている僕は、四王寺山ははじめてでしたが、とても素晴らしい山だなぁとしみじみ感じました。33石仏めぐりもあるらしいから、今度ゆっくり来てみようとこっそり思うのです。

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ふたたび四王寺の外輪をつたって歩けば、またまた福岡の山々の素晴らしい景色に遭遇。
時刻は14:00にもならないのですが、日差しにはあんなに暑かった夏の面影はどこにもなく、終始さわやかでやわらか。

下り道を降りていけば、いつの間にこんなにのぼったのかなぁと思ってしまうくらい登っていることに気づきます。

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往路では僕のきづけなかった馬責めというスポットに。
どうやら戦馬をビシビシ鍛えていたところのようで、立派な看板がたっていました。

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(Photo by Katakoda)

おりきったところで見上げると金色にかがやくメタセコイアが下山したメンバーを迎えてくれます。


ここでCLのKさんが「ちょっと見せたい木があるから……」と一同を案内します。

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それがこの「カイノキ」です。こちらは坂本八幡宮の駐車場の樹。

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(Photo by Ihara)

こちらは国分寺の樹。中国の孔子廟から国分寺跡に移植されたものだそうです。
ハゼに似た実がなっていて、真っ赤に色づいていますね。

幹を叩いてみると、ゴツンゴツンという感触。
すごく固そうでした。

漢字では「楷の木」と書くそうで、枝が直角に枝分かれすることや葉がきれいに揃っていることから楷書にちなんで名付けられたとか。


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ちなみに僕はいまや全国区となった令和発祥の地。

「坂本神社」あらため「坂本八幡宮」に立ち寄りました。
いやぁ、正月前にこの人だかり。年末年始はどうなることやら。

ともあれ、今日は新しい人達と、歴史のある地元の山を踏みしめて、晩秋の中になにかの芽生えも実感できる山行でした。

(by 763酒井)




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